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OWL CAMP

アコーステッィクイベント"OWL CAMP" 2014年 春
2014.04.27 千葉bar byron
中川理沙(ザ・なつやすみバンド) / Keishi Tanaka / haruka & daisuke(Chris Van Cornell)


昨年12月に大好評を博したOWL CAMPの第2回目が前回と同じくbar byronにて開催された。まず登場したのはザ・なつやすみバンドの中川理沙。グランドピアノに向かい、スッと鍵盤を奏でる姿に魅入られていると始まったのが、温かい吐息のような歌声が優しくじんわりと染みこんでいく「さかな」。なんだかホッとする空気感がたまらない。そのまま流れるようなイントロから「外濠公園」と続き、絶妙なテンポ感で言葉を紡いでいく。
透明感はありながらも、決して無機質ではない独特の空気感。加えて、穢れなき無垢な歌声がたまらないのだ。

そこから、今度はギターを持ち、フジファブリックの「若者のすべて」を挟み、「幸せな報告をたくさん聞いて、そういう人に届けようと持ってきた」と「new smile」。朗らかなムードが広がっていき、彼女の温和な佇まいも相まって、会場全体が得も言われぬ高揚感に満たされていく。

ラストは、ザ・なつやすみバンドのメンバーと元メンバーを交えて、どこか郷愁を感じさせる「ファンファーレ」。ほとんど初めてだったという地元・千葉でのライヴだったが、集まったオーディエンスにしっかりとした感触を残していったと思う。

うつくしきひかりとザ・なつやすみバンドのボーカル中川理沙


また、圧倒的な歌で存分に己の個性をアピールしたのがkeishi Tanakaだ。アコースティック・ギターを思いっきりかき鳴らし、グイグイと歌で攻めるスタイル。冒頭を飾った「Hello」から堂々たる立ち振る舞いを見せ、一気に引き込まれた人も多かったに違いない。

圧巻だったのは、マイクから離れ、生声を響かせた「秘密の森」や「Let Me Know」だ。その素晴らしい声量、ヴォーカリストとしての風格がまさに見事。力強い懇篤さとでも言うべきか、秀抜なパフォーマンスがしっかりと脳裏に焼き付くほど。特に、「Let Me Know」では歌いながら会場を練り歩き、会場からは自然発生的にハンズクラップの嵐。いや、ホントに珠玉の出来栄え。

締め括りは、ひと息いれてからの「夜の終わり」。まるで夜風にはためくカーテンの様な何とも言えぬ滑らかさがあり、適度な重厚感が美しかった。

Keishi Tanaka元RIDDIM SAUNTER


そして、このイベントのオーガナイザーでもあるharuka & daisukeが登場。「One day in may」から、緩やかに空気へ溶け込むようなサウンド感を奏でる姿はさすが。肩の力を抜き、音と空気に身を委ねる。フワッとしながら、しっかりと地に足がつく心地よさは彼らならではであろう。

2人から発せられるウィスパーボイスが見事なハーモニーを織り成す「昼のあいま」、彼らの母体でもあるChris Van Cornellの代表曲でもある「あの角をまがれば」と続き、会場全体がリラックスを伴った和やかな匂いに包まれたような感覚。

「このイベントは緩く温かく続けていこうと思っている」という後藤の言葉から、真綿で包み込むかのような包容力を持つ「さぁおいで」でこの優雅な夜は幕を閉じた。音が鳴り止んだ瞬間に漂った充実感。きっと、詰めかけたオーディエンスは味わい深く音を堪能できたに違いない。

Chris Van Cornell後藤大輔・カトウハルカ





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・中川理沙(ザ・なつやすみバンド/うつくしきひかり)
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・Keishi Tanaka
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・haruka & daisuke(chris van cornell)
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